哲楽メールマガジン:7月号

2015年8月1日

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哲楽編集人・田中さをり

哲楽メールマガジン

2015/8/1日号 vol.12

いつも高校生からの哲学雑誌『哲楽』を応援頂きありがとうございます。哲楽メールマガジンをお届けします。前号からメールマガジンをリニューアルして内容を増量しております。最後までゆっくりお付き合い下さい!

Event
現代哲学ラボ

Event
西千葉・Moonlight Bookstore哲学カフェ

Book
人生がときめく片づけの魔法

News
哲学関連ニュース

Event

現代哲学ラボ

 

この度、哲楽編集部は、「現代哲学ラボ」という新しい哲学対話の場所を作るサポートをすることになりました。これは、現代哲学の領域で哲学的な思索を発信している人たちが集い、次世代に哲学を伝える場を作り出す活動で、不定期に講演会やトークイベントを開催します。現代哲学の先端の話題を、そのレベルを落とすことなく、専門家以外の人々へと開いて交流していくことを目指します。哲学初心者の方や、大学生、中高生の方の参加も歓迎します。開催形式は、大学の教室を利用する教室形式と、カフェやスタジオを借りるカフェ形式のいずれかで行ない、参加費は無料の場合と有料の場合があります。

運営者

  • 森岡正博 (早稲田大学:現代哲学ラボ世話人)
  • 田中さをり (雑誌『哲楽』編集人:現代哲学ラボ世話人)
  • 永井均 (日本大学:現代哲学ラボ賛同人)
  • 入不二基義 (青山学院大学:現代哲学ラボ賛同人)

開催予定

第1回:「運命論を哲学する - あるようにあり、なるようになるとは?」

  • ゲスト:入不二基義氏
  • 日時:2015年10月9日(金) 午後 6:45–8:45
  • 場所:早稲田大学戸山キャンパス33号館333号室

本年7月に『あるようにあり、なるようになる-運命論の運命』を刊行される入不二基義さんに運命論の哲学についてお話いただき、入不二×森岡両氏によるトークを行ないます。こちらは事前登録なしでご参加頂けます。追って哲楽ウェブサイトからもお知らせいたしますが、ご関心のある方は、ひとまず日程のメモをお願いします!

開催終了

第0回:「森岡正博氏に聴く:ロボット社会における生命」
7月25日、東京西麻布にあるホテル&レジデンス六本木ニシロクラボにて、哲学者の森岡正博さんをゲストに、現代哲学ラボの準備会の一環として、哲楽公開インタビュー「ロボット社会における生命」を開催しました。約20年前に出された対談本『電脳福祉論』をもとに「機械を通して複数の人間の身体が共有される日がくるのではないか」という当時の森岡さんの預言についてお話を伺いました。暑い中ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。記録の一部は近日配信予定です!

All Photo: Kuniaki Tawara

Photo: Kuniaki Tawara

Photo: Kuniaki Tawara

Photo: Kuniaki Tawara

Event

西千葉・Moonlight Bookstore 哲学カフェ

哲楽編集部の企画で始まった、西千葉のMoonlight Bookstoreさんでの哲学カフェ。大阪大学の戸谷洋志さんを進行役に、先月から新しく連続シリーズとして開催しております。今回のテーマは「かわいいの正義」。千葉大学ほど近くのこの古本屋さんは、哲学科出身の新店主が切り盛りしています。日曜日の昼下がり、総武線に揺られて、ぜひお出かけ下さい。

  • 日時:2015年8月2日(日) 14:00~16:00
  • 参加費: 1,000円  学生 500円〈1ドリンク付き〉
  • 定員:限定15名(お申込み順)
  • 進行役 大阪大学大学院文学研究科 日本学術振興会特別研究員 戸谷洋志
  • 場所:MOONLIGHT BOOKSTORE
  • ご予約・お問い合わせは MOONLIGHT BOOKSTORE
  • 千葉市中央区松波2-19-11高山ビル1F 〒260-0012
  • 電話043-287-0526 長嶋まで

Book

人生がときめく片付けの魔法

哲楽編集人・田中のおススメの本を毎回一冊ずつご紹介します。

 

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近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』を英訳した”The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing”がアメリカで大人気になっていることを知って手に取ったのが原作のこの一冊。なぜ、英語を先に手に取ったのかというと、編集人が先日参加した大学広報の会議で、世界中の広報担当者(8割以上が女性)が集まったときに、英語での議論にほとんど参加できなかったからなのです。

学生時代、哲学や情報科学の分野で英語の論文を書いたり、学会で発表したり、アメリカの大学に2年ほど滞在したりしたこともあるのですが、実はこれらの経験で得られた英語の語彙力では、「自分と同世代の女性たちの
フランクな会話」にはほとんど参加できないことに気がついたのです。

なぜかというと、哲学論文と情報科学の論文は、スタイルは大きく異なりますが、両分野とも多くは男性によって書かれ、男性によって発表されているからなんです。したがって、私が英語を話す時には、哲学オタクと技術オタクがミッ51Kz4zmXqbL._SX345_BO1,204,203,200_クスした男性の人格になり、実際にそういった人々としか打ち解けた会話ができないのです。今まで気がつかなかったのが不思議なくらいですが、母国語以外の言語とジェンダーが一致していないと、不便なことも多いのです。そこで、村上春樹と並んで、世界で最も影響力のある100人に選ばれた「Konmari」こと近藤麻理絵さんの本を日本語と英語の両方で読んでみることにしたのでした。村上春樹と比べれば、Konamriさんのことは日本人でも知っている人が少ないかもしれませんが、今、世界中でその「片付け法」が話題になっているんです。

この本はタイトル通り、部屋を片付ける方法を説いた実用書です。特徴的なのは「ときめき(Spark Joy)」を基準に、自分の持ちモノから残したいモノを選び取ることを薦めている点です。順番はこうです。まずは理想の暮らしを思い描く。この時になぜそんな暮らしをしたいのか、を最低5回自分に問います。そうすると、最終的には片付けが自分の幸せにつながっていることに気がつきます(そうです、この本はPhilosophyのなかのSpritualityやBuddismというカテゴリーで第1位の哲学書でもあります!)。理想の暮らしを思い浮かべられたら、服、本、書類、小物、思い出品の順に、カテゴリーごとに部屋の一カ所に集めます。ひとつひとつ手に取り、心が「ときめく」かどうかで残したいものを選びます。そしてお役目を終えたものには、「ありがとう」と言って、処分します(中古品屋さんに売ってももちろんOK)。

Konmariさんは捨てる時にモノに感謝したり、お財布や下着は丁重な扱いで「VIP待遇」したりします。靴下にすら、引き出しにいる間は勤務外として、くつろげるように気を配ります。こうした「モノには心がある」というアニミズム的な発想は、英語圏の人々には新鮮だったようで、ニューヨークタイムスでも『わびさびを読み解く』のレナード・コーレンの言葉を引いて、この点が強調されています。

In Japan, a hyper-awareness, even reverence, for objects is a rational response to geography, said Mr. Koren, who spent 10 years there and is the author of “Wabi-Sabi for Artists, Designers, Poets & Philosophers.” […]

He added: “More spiritually, the idea of non-dualism is a relationship to reality that proposes that everything is inextricably connected and alive, even inanimate objects. If we are compassionate and respectful to everything that exists, then we would have to be compassionate about the socks in the drawer that aren’t folded properly.”

「日本では、人々は物を過剰に意識し、畏怖の念をもったりさえしますが、これはその地形に対する合理的な反応なのです」と『わびさびを読み解く』の著者で、日本に10年滞在していたコーレン氏は述べる。(中略)「特に、無生物であっても、すべてのものは分かち難く結びついており、生きているとする非二元論的考え方がこれに当たります。存在するものすべてに敬意をもって心を込めるならば、引き出しのなかできちんとたたまれていない靴下にでも思いやりをもつようになるのです。」

英語の勉強のために手に取った本でしたが、このように英語圏での日本文化の受け取られ方や、日本の哲学的な考えを世界へ広報する方法なども参考になり、もちろん部屋も片付いて、大変助けられました。日本語の方は2時間ほどでスイスイ読めた一方で、英語の本は色々な感情表現に工夫が凝らされていて一週間ほどで読了しました。これはもともとの私の女性的な英語の表現力が足りなかったことが大きいのですが、平野キャシーさんによる英訳版では哲学的な側面が強調されているようで、その訳し方にいちいち感銘を受けてしまいました。

この本は、中国語や韓国語の他、ドイツ語やフランス語にも翻訳されていますので、30代日本人女性によるライフスタイルに関する話題を別の言語でも表現したい方は、ぜひこれらの翻訳版をチェックしてみて下さい。TwitterやYoutubeで「Konmari」と入れて検索すると、各国の読者がKonmariさんのときめきの片付け法を実践している様子がわかって面白いですよ!

News

哲学関連ニュース

今月の編集人Tweeter (@MIDAP) で通り過ぎていった哲学関連ニュースをまとめてお届け!

2015年6月20日〜7月31日分

ロボット・人工知能

[ニュース7/8] プレジデント:人間の仕事は人工知能に奪われるのか newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150
[ニュース7/9]ギズモード・ジャパン:射撃の命中率を上げるロボットを米軍が開発中  www.gizmodo.jp/2015/07/real_a
[ニュース7/10]テレビ朝日:わずか1cm 新「折り紙ロボット」登場 走り回るよ news.tv-asahi.co.jp/news_internati
[ニュース7/10]ZDNet Japan:政府が進めるAI、ロボット、ドローン、データ駆動施策–新たな社会設計の必要  japan.zdnet.com/article/350670
[ニュース7/13] ニューズウィーク日本版:世界を食らうテクノロジー(1/2)newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150
[ニュース 7/14] ニューズウィーク日本版:世界を食らうテクノロジー(2/2) newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150
[ニュース 7/23] IoT News:日立、論理的対話ができる「人工知能」の基礎技術を開発 iotnews.jp/?p=3375
[ニュース 7/28] WIRED:「AI兵器」にイーロン・マスク、ウォズ、チョムスキーらが反対署名 wired.jp/2015/07/28/mus @wired_jpさんから
[ニュース 7/30] CNN JAPAN:人工知能の軍事利用に警鐘、E・マスク氏ら著名人が公開書簡 www.cnn.co.jp/tech/35068128.
[ニュース 7/30] ITmedia:人工知能に人間の職業は奪われるのか:これからの人工知能との付き合い方(前編) (1/4) www.itmedia.co.jp/business/artic
[ニュース 7/30] Sputnik 日本:ホーキング博士など人工知能の専門家「考える武器」を作らないよう訴え  jp.sputniknews.com/science/201507
[ニュース 7/30] マイナビニュース :東大、IBMの人工知能「Watson」を活用したがん研究を開始 | news.mynavi.jp/news/2015/07/3
[ニュース 7/30] 日本経済新聞 :ロボットだらけのホテル、ハウステンボスで近未来体験  www.nikkei.com/article/DGXMZO
[ニュース 7/29] ITmedia:ロボット「Pepper」に規制の動き トランスフォーマーも開発中 「改造型が街で悪さすると……」www.itmedia.co.jp/news/articles/

障害
[ニュース7/9] 朝日新聞デジタル: 被爆ろう者の体験、感じて 聴覚障害者の俳優ら今月上演 www.asahi.com/articles/ASH77
[ニュース7/8] 神戸新聞:発達障害児8年で6倍 認知拡大、教員確保が課題 www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/2
[ニュース7/8] ログミー:バリアは人々の心の中にある–健常者と障害者の世界を近づけるピープルデザイン logmi.jp/71873
[ニュース7/28]産経:「ごはん大盛りにして」が伝えられない! 聴覚障害者を新顧客に 手話を接客ビジネスで武器化 京都で取り組みスタート www.sankei.com/west/news/1507

遺伝子
[ニュース7/17] 読売新聞:iPSで精子・卵子のもとの細胞を効率よく作製 www.yomiuri.co.jp/osaka/news/201

原発・震災問題
[ニュース7/7] 朝日新聞デジタル: 原発は倫理的存在か www.asahi.com/articles/ASH77
[ニュース7/8] 毎日新聞:台湾「福島など被災地食品を違法輸入」24社に罰金 mainichi.jp/select/news/20
[ニュース7/9]NHK:原発事故と自殺の関係認めた判決 確定へ  www3.nhk.or.jp/news/html/2015
[ニュース 7/25] ロイター:三菱重に米社が9300億円賠償請求、原発主要装置破損で jp.reuters.com/article/2015/0
[ニュース 7/29]ハーバービジネスオンライン:電力自由化で再び表面化!? 原発再稼働で増える核のゴミの処理問題 hbol.jp/52540
[ニュース 7/30] 日経ビジネスオンライン:東電・吉田昌郎を描いて見えた原発の“嘘” business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15

臓器移植
[ニュース7/7]swissinfo:臓器提供が経費の削減に www.swissinfo.ch/jpn/%E3%82%B9%
[ニュース7/11]sputnik:ウクライナ保健省、全国民に心停止後の臓器提供を提案 / Sputnik 日本 jp.sputniknews.com/politics/20150
[ニュース7/10] – 毎日新聞:脳死腎移植:手続きミス巡り再発防止の提言まとめた報告書 mainichi.jp/select/news/20
[ニュース 7/25] アピタル:脳死臓器提供の半数が医師の話きっかけ 家族承諾だけで移植apital.asahi.com/article/news/2
[ニュース 7/23]毎日新聞:改正臓器移植法5年 幼少時に米で移植 男性2人思い語る – 毎日新聞 mainichi.jp/select/news/20

哲学・禅
鷲田清一氏インタビュー→ [ニュース7/8] 東洋経済オンライン:リーダーに必要な「しんがりの思想」とは?  newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150
[ニュース 7/24] NHK:評論家・哲学者の鶴見俊輔氏 死去 nhk.jp/N4KO4GPg
「良心の声」という詩がすてき→[ニュース 7/27] BIGLOBEニュース『「いき」の構造』の哲学者・九鬼周造は日本語ラップの出発点だったYO! news.biglobe.ne.jp/trend/0727/ere

[ニュース7/16] Business Breakthrough:グローバルリーダーのためのリベラルアーツ~文化の差を知り、文化のコアをつかむ newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150
[ニュース7/14]T-SITE:【神奈川県】禅とIT? 鎌倉を愛する気持ちとITが結びついた日 top.tsite.jp/news/o/24689543/
[ニュース7/17] MEDLEY:慢性的な不眠には、瞑想が有効  medley.life/news/item/55a6
[ニュース7/14] 産経:日本初、「瞑想習慣がある人ほど仕事のパフォーマンスが高いと自覚している」ことを実証 www.sankei.com/economy/news/1

予防接種
[ニュース7/4] 毎日新聞:子宮頸がん ワクチン接種後の障害 免疫遺伝子が関与mainichi.jp/select/news/20

出生前診断
[ニュース7/8]マイナビ:どんな検査? 結果はどう受け止める? 妊娠してから知るのでは遅い、出生前診断の真実【河合蘭インタビュ―】 news.mynavi.jp/news/2015/07/0

国連
[ニュース7/7] 毎日新聞 :国連:10億人以上が極貧から脱出mainichi.jp/select/news/20
[ニュース7/8] 朝日新聞デジタル: 世界の貧困、25年で半減 アフリカ・南アジアに集中www.asahi.com/articles/ASH74
[ニュース7/9] NHKニュース:「途上国 社会に多くの格差」 国連が報告書   nhk.jp/N4K74FpS
[ニュース7/15] ロイター :リベリアでエボラ熱再流行の兆し、終息宣言後もウイルス潜伏か newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150

卵子
[ニュース6/20] 日本経済新聞:卵子凍結、健康な女性に推奨せず 学会専門委www.nikkei.com/article/DGXLAS
[ニュース7/7] 産経ニュース:卵子凍結保存を希望の女性社員に費用補助へ PR会社のサニーサイドアップ 国内の民間企業初 www.sankei.com/life/news/1507
[ニュース7/1] 日本経済新聞 :加齢による卵子異常、一部解明 理研などwww.nikkei.com/article/DGXLAS
[ニュース]ちばとぴ:卵子保存、希望者へ説明会 28日に市健康センター 順天堂浦安病院 www.chibanippo.co.jp/news/local/267
[ニュース 7/27] 毎日新聞 :卵子提供:ボランティアから採卵、夫の精子と体外受精 mainichi.jp/select/news/20
[ニュース 7/30] 株探:(中国)未婚女性の卵子冷凍保存は違法、政府当局が見解kabutan.jp/news/marketnew
[ニュース 7/28] 産経ニュース:民間バンクで卵子提供…法整備は緒に就いたばかり 「出自知る権利」など課題も www.sankei.com/life/news/1507

 

Afterword
編集後記

先月のメルマガでスマートフォンを解約することを宣言しました。これは、人工知能がこれからの社会に与える影響を考える前に、スマートフォンが自分の生活に与える影響を反省するためでした。

結論から言うと、スマートフォンを解約したことで集中力が格段に増しました。普段は広報代行の仕事をしているため、管理しているFacebookページは5種類、Twitterも3種類をほぼ毎日見ています。これを職場や事務所のパソコンの前にいる時だけに絞ったところ、移動中に本を集中して読む時間がとれ、スマートフォンに入れていたメモ帳を紙のノートに書き出していく作業も楽しくなりました。家計簿をつけることも以前よりは億劫ではなくなりました。これは、スマートフォンを解約したことと、Konmariさんの片付け法を実践したこと、そしてお気に入りの紙のノートを使うようになったことによるトリプル効果だと思います。身の回りのモノの存在に感謝できるようになって、常に何かに追い立てられているような焦りの気持ちも落ち着きました(ちなみにノートは、United Beesのファンクションノートを二冊組み合わせて使っています)。

心配していた電車の乗換も、路線図を手帳に挟んでおくだけで問題なく、初めて行く場所で待ち合わせの約束があるときは、途中で迷うことも時間に入れて家を出るようにもなりました。

『天使の記号学』(山内志朗著、岩波書店、2001年)にもありますが、言葉は余計な障害物で、以心伝心で他人とつながることを理想とする「天使主義」に陥ると、目の前にある自分の好きなモノですら余計な労力をもたらす厄介者に映ってしまうのかもしれません。そして、スマートフォンやSNSや人工知能は、こうした天使主義を助長させて、人々により透明感のある存在・言語表現・その媒体の実現を目指そうとさせてしまうのかもしれません。

私は以前、洗濯物たたみマシーンが心から欲しいと思っていましたが、今では洗濯物をたたみながら瞑想しています。綿のTシャツの表面にできたちいさな毛玉を掌で撫でながら、Konmariさんの本に教えてもらったように表面が平になるようにたたむと、呼吸に集中できます。

特に、夏バテでお疲れ気味で体を動かすのが億劫なときほど、スマホ時間を減らしてKonmari時間を増やしてみることをおススメします!

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