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――はい、改めてまして田中です。
村上:はい、よろしくお願いします。村上です。
――本日はですね、東北大学大学院文学研究科国際交流室の准教授でいらっしゃいま
す村上祐子さんにお話を伺いに、東京都内の本屋さんに……。
村上:ブックカフェですね。
――ブックカフェですね。お邪魔しております。ちょっとDJブースみたいなところで
(笑)。
村上:DJっぽいですね(笑)。
――DJっぽいところでお話を伺ってまいりたいと思います。村上さんは元々論理学の
専門家でいらして、なおかつ今回の特集のテーマの311後のサイエンス・コミュニケーションというテーマに関連していうならば、東北大学ということで、実際被災されていらっしゃる。
村上:しました。オフィスで。はい。
――はい。そういう方に今日は、どのような観察をこれまでなさってこられたかって
いうのをお聞きして参りたいと思います。まず、村上さんは元々、科学哲学の研究室で
学生の頃は勉強されていて、それから現在に至るまでに色々な対話の実践にも関わられ
ているということで、その間にどういうことがあったのかをお聞かせいただけますか?
村上:留学して日本に帰ったら仕事がなかった。そこからですね。
――なるほど。
村上:最初に日本で職を持ったのは学術研究のインフラの仕事でした。学術雑誌の流通
を改善するという仕事をまずしていたんですけれども、そのあとに東北大の理学部に就
職することになりまして。2008年に東北大に行ったわけです。そうするとですね、いき
なりそれで6月に震度5くらいの地震をくらいまして。
――就職が決まってすぐ?
村上:就職決まって、新しいオフィスを頂きまして。
――その年だったんですか?
村上:その年ですね。2008年にまず地震があったんです。
――311の前の段階で?
インタビューをまとめた記事は「哲楽」第5号と「哲学者に会いにゆこう」でお読み頂けます。