哲楽最新号「永井哲学の道のりと広がり」発売のお知らせ

2014年8月15日

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編集人・田中さをり
千葉大学大学院にて哲学、 倫理学、情報科学を学ぶ。アメリカのコネチカット大学で訪問研究員として二年間過ごした後、日本の複数の大学や企業でテクニカル・スタッフとして勤務する。 日米でのアカデミックな経験を通して、学術分野での広報と質の高い文章作成の重要性を実感する。現在、様々な媒体で科学技術や哲学に関する執筆活動を続けている。

お待たせしておりました、哲楽第6号がいよいよ8月末に発売予定となりました(一部の店舗では9月に入ってからの発売となりますのでご了承下さい)。今回の特集は、「永井哲学の道のりと広がり」。今年の4月から、哲学者、永井均氏の不思議な魅力とその哲学のもつ波及力に迫りました。ご本人のインタビューに加え、精神病理学者として著名な木村敏氏のインタビューも収録しています。さまざまな分野でご活躍中の方々からの寄稿文も加え、船出の準備が着々と進んでいます。一人の哲学者に迫るのは、今回が初めての試みですが、この特集で、哲学という営みのもつ瑞々しい躍動を感じていただけると思います。インタビューでは、永井氏の生い立ちから始まり、その極めて高い共感能力と、〈私〉の哲学として知られる「この私だけがなぜ私なのか」という著作でのテーマがどんなふうに結びついているのか、じっくり伺いました。『アップデートする仏教』で話題の藤田一照師が主宰する坐禅会の様子も同行取材しました。どうぞ楽しみにお待ち下さい。

 

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もくじ

インタビュー

  • 永井 均 なぜ子ども時代の問いを持ち続けられたのか
  • 木村 敏 「あいだ」と〈私〉をつなぐ西田幾多郎の「場所」

寄稿文

  • 佐藤 暁 (発達障がい児教育研究者)
  • 森岡 正博(哲学者)
  • 青山 拓央(哲学者)
  • 綿内 真由美 (高校教諭)
  • 藤田 一照 (曹洞宗僧侶)

哲学の現場からのレポート

  • 笑いの坐禅体験 実験的坐禅会の体験レポ
  • 報道写真家の哲学 ベトナム戦争を取材した今城力夫の軌跡

連載エッセイ

  • 吉永 明弘 [ 隣の教室 ] 私立大学の常勤講師となった環境倫理学者による徒然エッセイ
  • 土屋 陽介 [「子どもの哲学」にようこそ! ] 国内外の子どもの哲学教育の調査を続ける哲学研究者が見た世界の記録
  • 村瀬 智之 [ 技術者の卵のための哲学教育]工業高等専門学校に就職した若き哲学教師による奮闘記
  • 宮田 舞  [ 科学と対話の実践記]科学をテーマに対話イベントを続ける東大院生による活動記録