現代でも、特に英語圏で聾教育や手話の問題が論じられるとき、アリストテレスには多種多様な仕方で言及されることがある。今回は、アリストテレスが実際に書き残したことを追いながら、何がこうした多様な解釈をもたらしているのかを考えていきたい。

          

前回は、身振り・手話・音声・文字というモードに、連続性と非連続性があるのかもしれない、という話をした。今回は、手話についての価値判断をめぐる歴史的な背景を見ていこう。

          

この連載では、手話を生活言語としている人々に哲学の議論にもっと加わってもらえるように、また、音声を生活言語としている人々がこれまでの哲学の音声言語的特徴を自覚できるように、その下敷きとなる話題を整理していく。

          

世の中には自分の知らない世界がまだまだある。「応用物理」という世界もそのひとつ。日本応用物理学会という学会があることを私はこれまで知らなかった。学会ウェブサイトによると、会員数は2万人を超え、春と秋に毎年二回開催される講演会にはそれぞれ7千人と6千人が参加して、4000件の発表がなされるという。

         

国際女性デー

2016年3月8日

 

毎年3月8日は、国際女性デーです。哲楽ウェブサイトでは、本日、女性を対象としたインタビュー記事や取材記事、寄稿エッセイを一覧にする機能を設けました。右上のHeForSheのロゴをクリックすると、この一覧が表示されます。

          

ロボットに関わる問題を哲学分野でも議論していこうと、ロボットの応用哲学研究会の主催で、2015年9月7日から9日、サマースクール「ロボット社会のゆくえ」が開かれ、2日目の講演会に参加しました。ここでは、それぞれの講演の概要と、これから議論が発展しそうなポイントをまとめてレポートします。

          

昨年11月の哲楽ライブでピアノの弾き語りをお届けした紀々。この春、子どもと過ごすすべての人に向けたアルバム「願いうた」がリリースされた。これまで哲楽編集人として、数多くの哲学者にインタビューさせて頂く機会に恵まれ、ひとつ気がついたことがあった。自分の問いに人生をかけて向き合い続けることが出来る人は、子どもの時代に耳を傾けてくれる大人が側にいた人であると。つまり、子どもの「哲学の芽」を育てられるかどうかは、大人にかかっているのだと。

          

「そわそわ」の大晦日、今年一年の読書を振り返った。ご恵贈頂いた本は、ランキングには入れられなかったものの、自分で買い求めた本の中からベスト10を選出。

          

台風が近づく薄曇りの土曜日、永井均と、東京三谷に住む風間コレヒコを尋ねた。「山谷」という地名は、住居表示制度により、1966以降の地図上には存在しない。日雇い労働者のための安宿が多く立ち並ぶドヤ街を指す地名として、その呼び名だけが残っている。

          

「これは使えそう」というのが本書を手にしたときの第一印象だ。ワークブックとして、教室などで議論をしながら使うための本としてデザインされているので、随所にその工夫が見られるのだ。まず、B5版の大きさがいい。中には書き込みができるスペースがあり、この大きさだと、開いた時に本が自立する。

          

哲楽創刊号から広告を出していただいている、ナカニシヤ出版さんより、最近出された本をご恵投いただいた。どれも哲学や教養をめぐる「今」を鋭く捉えた好著なので、一冊ずつご紹介したい。まずは『ゆとり京大生の大学論:教員のホンネ、学生のギモン』から。

          

哲楽第6号がいよいよ今月末に発売予定となりました(一部の店舗では9月に入ってからの発売となりますのでご了承下さい)。今回の特集は、「永井哲学の道のりと広がり」。今年の4月から、哲学者、永井均氏の不思議な魅力とその哲学のもつ波及力に迫りました。

          

「楽しい」という漢字を当てた本誌のブログ記事として適切かどうか、躊躇するところではありますが、音声編集に慣れている者として、できるところは協力したいと思い投稿します。2014年6月18日に開かれた東京都議会平成26年第2回定例会で、一般質問中の塩村文夏議員に対して、議場から性的侮蔑の声が複数上がったことが問題になっています。すでにこのニュースは国内英字新聞で報道され、AFP通信を経由して、国外でも報じられています。公開動画から、スペクトル解析のベースとなりそうな音声を切り出しました。

         

防災哲学カフェその2

2013年12月29日

 

珈琲ブレイクをはさんで後半の哲学カフェでは、「想定外」という言葉をめぐる哲学対話を行いました。
「想定外という言葉が入った例文をあげられますか?」のこちらからの問いかけに、次の3つの例文が上がりました。

         

防災哲学カフェその1

2013年12月19日

 

哲楽第5号の発売を記念して、12月7日、西千葉のムーンライトブックストアさんにて「防災哲学カフェ」を開催しました。ゲストとして、全国30カ所以上でサイエンスカフェを開催されて来られた、サイエンスコミュニケーションの専門家、立花浩司さんをお招きし、ご近隣にお住まいの方を中心に9名の参加者が集いました。

          

前回、外国人の臓器移植の問題について取り上げたところ、本当に日本にいる外国人でも臓器提供できるのかという質問を頂きました。そこで、移植移植に関する主要な団体に問い合わせしてみました。今日は、(公社)日本臓器移植ネットワークのご担当者の方から頂いた回答についてご紹介したいと思います。

          

英会話の授業で、日本の医療問題がテーマになり、脳死臓器移植の現状を話す機会がありました。講師の先生はイギリス人で、私の英語表現に訂正を加えつつ、熱心に聞いて下さいました。
その時、気がついたことがありました。「日本に住む外国人の方々に、臓器移植法案の改正や、それに伴う事前の意思表示の仕方についての情報は、きちんと伝わっているのか」という問題です。